こんにちは!広島県を中心に住まいに関する事業を幅広く展開している総合不動産企業「Sunsハウジング」です。
前回に続いて、レジリエンス住宅(地震や台風などの災害に耐えるだけでなく、被災後も自宅で生活を継続し、速やかに日常を取り戻す「回復力」を備えた住宅)のポイントをご紹介します。
前編では「①命と家を守る基本構造・住宅性能」と「②電気・水などライフラインの自立」についてご説明しました。
後編では「③フェーズフリーな暮らしを叶える設計」「④避難をスムーズにする間取りや仕様」を見ていきます。
~レジリエンス住宅4つのポイント~
①命と家を守る基本構造・住宅性能
②電気・水などライフラインの自立
③フェーズフリーな暮らしを叶える設計
④避難をスムーズにする間取りや仕様
③フェーズフリーな暮らしを叶える設計
フェーズフリーとは平常時と非常時の垣根をなくし、日常使っているものを災害時にも役立てるという考え方です。 近年トレンドとなっている収納が、フェーズフリーな暮らしをサポートします。
●パントリー(食品庫)
水や缶詰、レトルト食品などをすっきりと見やすく収納することができるパントリーは、「ローリングストック」の拠点にぴったり。日常的に食べている食品や日用品を少し多めに買い置きし、使った分だけ新しく買い足すことで、常に一定量の備蓄を家に確保できます。
災害時に備えておきたい食料備蓄は最低3日分、できれば1週間分。ウォークインタイプのパントリーなら無理なく推奨量を備蓄可能です。

●土間収納(シューズクローク)
せっかく用意していても、物置の奥などにしまい込みがちな非常用持ち出し袋は、土間収納に保管して、避難の動線上で取り出せるようにしましょう。
またアウトドアギア(カセットコンロ、寝袋、ランタン、ポータブル電源など)を土間収納内にまとめておけば、被災時に大活躍。重い飲料水の備蓄などもこの場所へ。
また台風などの際には、庭の鉢植えや自転車、ガーデン用品などの避難場所になります。

●ファミリークローゼット(ファミクロ)
ファミリークローゼットも土間収納同様、防災用品の集約にぴったり。玄関のそばや2階ホールなど家族全員の動線上に配置することで、夜間避難や急なトラブル時も、すぐに非常用持ち出し袋や必要な衣服を持ち出せます。
小さなお子さまがいるご家庭では、緊急時に家族が1カ所に集まってサッと身支度できるのも安心材料です。

●造り付けの収納やインテリア
震災時に多いのが倒れてきた家具の下敷きになって負傷する例や、避難経路がふさがれて逃げ遅れる例。
クローゼット型の収納や造りつけのカウンターなどをメインにすることで、ケガのリスクが減り、逃げ道を確保しやすくなります。

④避難をスムーズにする動線や間取り
避難経路の確保は、レジリエンス性能を高める重要な要素。生活動線や家事動線の良さは、避難のしやすさにもつながります。
●複数の出口
メインの玄関だけでなく、リビングの掃き出し窓や勝手口など、複数の出入り口を設けることで、外への脱出ルートが確保しやすくなります。
火事や土砂崩れで玄関方向へ進めない、地震による玄関ドアの変形で扉が開かないといった際に、室内に閉じ込められるリスクを減らしましょう。


●行き止まりのない複数動線
行き止まりが多く、効率の悪い動線は、火事や地震の際の逃げ遅れにつながります。一方で複数動線や回遊動線が用意された住まいなら、万が一片方のルートがふさがれても、別ルートからの避難が可能です。
また、土間収納(シューズクローク)とファミリークローゼットがつながった「おかえり動線」や、土間収納から直接パントリーやキッチンに移動できる「お買物動線」を計画すれば、避難動線上で防災用品や備蓄食材をまとめて取り出せて効率的です。
●屋上
台風やゲリラ豪雨による浸水の際は、より高い場所に逃げる垂直避難が有効。
暴風雨の中では屋内での避難が基本ですが、洪水などで水位が高い場合は屋上があると安心です。

●2階リビング
2階にキッチンやリビングがあるので、もし床上浸水などの被害にあった場合も、通常に近い生活を送ることができます。キッチンに付随してパントリーも2階にあるので、自宅避難中の食料も確保しやすいでしょう。
新築時の構造や住宅性能、間取りや設備機能の選択で、住まいの防災は大きく変わってきます。万が一、被災しても可能な限り日常に近い暮らしを続けられるように、レジリエンス性能を意識して住まいを選びましょう!

